ダイバーによる海での水中撮影の魅力
臨場感のある映像
水中に潜ることで、被写体との距離を縮め、より迫力のある、臨場感あふれる映像の撮影が可能です。まるでそこにいるかのような臨場感あふれる映像を捉えることができます。魚群に囲まれたり、サンゴ礁の隙間を覗き込んだりするなど、特別な水中体験をリアルに記録できます。
例えば、サンゴ礁の鮮やかな色彩や、魚たちの群れのダイナミックな動きは、水中カメラによる撮影で、その迫力と美しさを最大限に引き出せます。また、ダイバー自身の視点から捉えた水中世界は、まるで海中を漂っているかのような感覚を視聴者に与えることができるでしょう。

細かい撮影アングルの調整
水中では、体を上下左右自在に動かすことができます。この自由度を活かすことで、被写体に対してさまざまな角度からアプローチできます。陸上では不可能なアングルでも撮影できることもあるため、よりユニークでクリエイティブな映像表現が可能です。被写体との距離に応じて適切なレンズを選択し、ズーム機能を活用することで、より効果的に撮影できます。
さらに、被写体と同じ目線で撮影することも効果的です。被写体の目線に合わせることで、より自然で親近感のある映像を撮影できます。ローアングルで撮影すれば、背景に水面を写し込み、水中らしい幻想的な雰囲気を演出できます。
深い水中での撮影
水深が深くなるにつれて変化する光環境や、そこに生息する多様な生物など、陸上では決して見られない光景を捉えることができます。特殊な機材と技術を用いて、神秘的で美しい水中世界を記録し、多くの人々に感動を共有できます。深い水中での撮影は、陸上とは異なる特殊な環境への対応が必要となるため、機材の選定や設定が重要です。
ダイバーによる海での水中撮影の基本
安全管理
海での水中撮影では、安全管理が最も重要です。
まず、水中撮影では必ずバディを組みます。バディとは、水中でお互いの安全を確認し合うパートナーのことです。万が一トラブルが発生した場合、バディの存在は非常に心強いものとなります。
また、ダイビング前には、必ずダイブコンピュータで深度や潜水時間、水温などを確認し、安全に配慮したダイビング計画を立てます。撮影中は定期的に周囲を見渡し、水深や空気残量、その他危険な生物や障害物がないか確認することが大切です。
また、中性浮力をしっかりと保つことも重要です。中性浮力とは、水中において体が浮きも沈みもしない状態のことです。中性浮力が取れていないと、サンゴ礁などを傷つけてしまう可能性があります。水中カメラの操作に集中しすぎると、中性浮力が崩れてしまう場合があるため、注意が必要です。

海の変化
海での水中撮影は、刻一刻と変化する海の状況を把握することが重要です。水深・透明度・潮流・生物の動きなど、撮影環境は常に流動的です。
また、天候や時間帯によっても光の条件は大きく変化します。そして、海流や波、プランクトンの量など、さまざまな要因が水中環境を変化させます。濁りの程度によっても被写体の見え方が大きく変わるため、撮影前に水中環境をよく観察し、それに応じた露出設定や撮影方法を選択する必要があります。
撮影スキル
海での水中撮影は、ダイバー自身も水中で安定した姿勢を保つ必要があるため、陸上以上に撮影スキルが求められます。
水中撮影で重要なスキルの一つに、被写体との適切な距離の維持が挙げられます。魚などの水中生物は、ダイバーが近づきすぎると警戒して逃げてしまいます。また、近すぎると砂を巻き上げてしまい、水中が濁ってしまう原因にもなります。そのため、被写体との距離を保ちながら、逃さないように慎重に近づく必要があります。
次に、水深や時間帯による光量の変化に対応するためのスキルも重要です。水深が深くなるにつれて光量が減少し、青みが強くなります。また、時間帯によっても光量は変化するため、適切なカメラ設定を行う必要があります。ISO感度やシャッタースピード、絞り値などを調整して、水中でも鮮明な映像を撮影できます。
さらに、水中で安定した姿勢を保ち、カメラをしっかりと固定することで、手ブレを防ぎ、鮮明な映像を撮影できます。
特殊な機材
水中撮影では、陸上 とは異なる機材が必要となります。まず、カメラを水圧から守るためのハウジングは必須です。ハウジングは、カメラの機種に合わせてさまざまな種類があります。また、水中では光の屈折率が異なるため、陸上と同じレンズでも焦点距離が変わります。
水中では広角レンズが使いやすく、特にフィッシュアイレンズがよく使われます。
その他、水深や潜水時間を確認するためのダイブコンピューター・バルブ・ウェイトシステム・水中フラッシュなども必要となります。
ダイバーによる水中撮影の専門機材
水中撮影で必要となる専門機材の中から、ハウジング・バルブ・ウェイトシステム・水中フラッシュについて解説します。
ハウジング
水中カメラ撮影に必須の防水ケースです。カメラを水圧や水没から守ります。
カメラ機種ごとの専用ハウジングを選び、Oリングなど防水部分の適切なメンテナンスが重要です。Oリングにゴミや傷があると水没の原因となるため、丁寧に清掃し、グリスを薄く塗布します。ハウジングのセッティング後は水桶で水没チェックを行い、動作確認を怠らないことが大切です。
TOWAIEIZOの水中カメラハウジングは、自社開発です。
どの機種のカメラにも対応できる汎用性を持たせることで、多様なニーズに柔軟に対応できるようになりました。
詳細はこちらのページでご紹介していますので、ぜひ併せてご一読ください。
バルブ
BCジャケットに接 続し、空気の注入・排出をコントロールする装置です。
水中撮影においては、中性浮力を保つために不可欠です。適切な浮力コントロールで安定した撮影姿勢を維持し、被写体に接近しすぎることなく撮影できます。
ウェイトシステム
ダイバーや器材の浮力を相殺するための重りです。
水中撮影では、カメラやハウジング、水中フラッシュなどの機材を追加するため、適切なウェイト量を調整することが重要です。ウェイトのバランスが悪いと撮影姿勢が不安定になり、水中での移動も困難になります。
水中フラッシュ
水中では光が吸収されやすいため、鮮やかな映像を撮るには水中フラッシュが不可欠です。
外部フラッシュを使用することで被写体を明るく照らし、青かぶりを防ぎ、本来の色を引き出せます。光量や角度の調整で、より印象的な水中映像が撮影できます。
ハイクオリティな水中撮影・映像制作はTOWAIEIZOにお任せください
水中撮影は海に限らず、多くの場合プールで行われます。
TOWAIEIZOでは、都内にある撮影可能なダイビングプールと提携しており、セッティングから撮影までをスムーズに対応いたします。また、スポーツクラブのプールや、国際プールなど競技用プールでの撮影も可能です。
水中撮影においては、撮影スキルや専用機材などが必要となるため、プロダイバー撮影を依頼することが一般的です。とはいえ、水中に慣れたプロのダイバーであっても映像の知識がなければ、プロカメラマンのような撮影はできません。
TOWAIEIZOは、水中撮影の技術と映像の知識を兼ね備えた「水中映像制作のプロフェッショナルチーム」です。通常の撮影も映像業界の経験が豊富なスタッフがハイクオリティに対応可能ですし、水中でもカメラマン視点で高品質な映像を撮影します。
相談・依頼方法は、お問い合わせページに記載しております。お気軽にご連絡ください。