top of page

泳げなくても水中演技はできる?SERINA『呼吸』MVの水中撮影トレーニング

3月20日
読了時間: 10分

更新日:2 時間前


SERINA 8th Digital Single "呼吸" Music Video

泳げなくても水中演技はできる?SERINA『呼吸』MVに見る水中トレーニングの重要性

映画やミュージックビデオで、水中を漂うように美しく泳ぐ俳優やアーティスト。

その姿を見ると、もともと泳ぎが得意な人なのだろうと思うかもしれません。

しかし、実際にはまったく泳げない人が水中演技に挑戦するケースもあります。

今回ご紹介するのは、アーティストSERINAさんの楽曲『呼吸』のミュージックビデオです。

SERINAさんは、もともと泳ぐことができず、ご本人も自分を「金槌タイプ」と表現しています。

そんな彼女が、約2日間の水中トレーニングを経て、水深5mのプールで本格的な水中撮影に挑戦しました。

SERINA 8th Digital Single "呼吸" MV Reaction Movie

我々TOWAIEIZOは、この撮影に向けた水中演技のトレーニングを担当しました。

今回は、SERINAさん自身が語ってくれた撮影の裏話とともに、我々が大切にしている水中演技トレーニングの考え方をご紹介します。



泳げないアーティストが水深5mの水中撮影に挑戦

SERINAさんの楽曲『呼吸』は、普段は人に届けられない心の叫びや、生きているのに息ができないような感情を表現した作品です。

その世界観を映像化するために選ばれたのが、水中での撮影でした。

SERINAさん自身も、楽曲の持つ息苦しさや感情を表現するため、水中での撮影を希望していたそうです。

ただし、当初イメージしていたのは、小さな水槽のような場所で撮影する方法。

実際に水深5mのプールに入り、自分自身で潜って演技をするとは思っていなかったと語っています。

しかも、彼女はもともと泳げません。

そこで撮影に向けて、約2日間の水中トレーニングを実施しました。

トレーニングでは、潜るための技術だけでなく、水中で目を開けること、表情を作ること、姿勢を保つことなど、実際の撮影で必要になる動作を練習しました。

完成したMVでは、泳げなかったとは思えないほど幻想的な水中シーンが実現しています。

本人が語る「トレーナーさんがすごく優秀だった」

完成したMVを初めて鑑賞する動画の中で、SERINAさんはトレーニングについて次のように語っています。

「もうトレーナーさんがすごく優秀で、めちゃくちゃ教えるのが上手で」

さらに、トレーナーへの感謝を何度も口にしてくれました。

実際に指導を担当した立場として、これほど嬉しい言葉はありません。


ただ、我々が本当に大切にしているのは、泳げない人に難しい技術を習得させることではありません。

撮影で求められる演技を理解し、そのために何が必要なのかを見極めることです。

例えば今回の撮影では、ノーズクリップやゴーグルを装着せずに、水中で目を開けて表情を作る必要がありました。

また、水中で静止する動作や、衣装を着た状態での姿勢のコントロールも求められました。

これらは一般的な水泳の練習とは異なります。

泳ぐ能力を高めるのではなく、カメラの前で演技を成立させるための技術です。

SERINAさんが語ってくれた感想は、我々が目指している水中演技トレーニングの価値を伝えてくれるものだと感じています。



水中演技に必要なのは、水泳やダイビングの技術だけではない

水中撮影に出演するためには、ダイビングのライセンスを取得した方がよいのでしょうか。

あるいは、まず水泳を習って泳げるようになる必要があるのでしょうか。

もちろん、泳げることやダイビングの知識があることは、大きな強みになります。

しかし、すべての水中演技に、それらが必須というわけではありません。

なぜなら、水泳やダイビングと水中演技では、目指しているものが違うからです。

水泳は、水中を効率よく移動する技術。

ダイビングは、水中環境で安全に活動するための技術。

そして水中演技は、作品が求める表現を水中で実現するための技術です。

例えば、水中で静かに漂うシーンを撮影するとします。

そのシーンで求められるのは、速く泳ぐことでも、長距離を潜ることでもありません。

カメラから美しく見える姿勢を保ち、適切なタイミングで表情や身体を動かすことです。

それならば、その演技に必要な技術を優先して練習するべきではないでしょうか。

我々は、出演者をダイバーやスイマーに育てようとしているわけではありません。

出演者が本来持っている表現力を、水中でも発揮できるようにすることが目的なのです。

限られた時間と予算で、最高のパフォーマンスを引き出す

理想を言えば、水中演技のトレーニングには十分な時間をかけるべきです。

時間をかけて水に慣れ、さまざまな技術を習得すれば、演技の選択肢も広がります。

しかし、現実の映像制作では、そう簡単にはいきません。

俳優やアーティストには、撮影以外にも多くの仕事があります。

制作側にも、スケジュールや予算の制約があります。

水中撮影のためだけに、何週間もトレーニング期間を確保することは難しい場合がほとんどです。

だからこそ、我々は「何を教えるか」と同じくらい「何を教えなくてよいか」を重要視しています。

撮影で必要としない技術まで習得するために、貴重な時間を使う必要はありません。

その代わり、撮影に必要な動作や安全対策、本人が不安を感じている部分に時間を集中させます。

もちろん、必要な安全教育を省略するという意味ではありません。

安全に演技できる状態まで到達できなければ、撮影内容や方法を変更する判断も必要です。

短い時間で無理やり演技を成立させるのではなく、限られた時間を最大限有効に使うこと。

それが、我々の水中演技トレーニングの基本です。


水中撮影の安全は、出演者の努力だけに頼ってはいけない

SERINAさんは動画の中で、水中撮影で苦労したことについても率直に語っています。

特に大変だったのが、耳抜きや潜水時の呼吸のコントロールです。

練習中に耳を痛めた経験や、水が鼻に入る苦しさについても話しています。

また、浮力を抑えるために息を吐いて潜ることが大変だったとも語っています。

ここで重要なのは、こうした負担を出演者の努力だけで解決しようとしないことです。

耳抜きができない状態で潜水を続ければ、耳を傷める危険があります。

また、息を大きく吐いてからの潜水は、酸素不足による意識喪失の危険性が高まるため、一般的なトレーニング方法として推奨できるものではありません。

水中撮影では、演技内容や本人の能力に合わせて、安全な潜水方法や撮影条件を慎重に検討する必要があります。

例えば、深い場所で撮影しなくても、カメラアングルや照明によって深い水中にいるように見せられる場合があります。

長時間の潜水を求めなくても、カット割りや編集によって、一連の動きとして表現できることもあります。

水中での難しい動きを、撮影方法の工夫によって簡単にできるかもしれません。

我々は、出演者に頑張ってもらう前に、撮影チームができることを考えます。

水中撮影の安全管理とは、単に事故が起きないように見守ることではありません。

そもそも危険な状況を作らないように、撮影を設計することなのです。

映像演出を理解しているからこそできる水中演技指導

TOWAIEIZOの水中演技トレーニングには、大きな特徴があります。

それは、映像の完成形から逆算してトレーニングを組み立てることです。

代表の立花は、CG制作を学んだ後、映像業界に入り、ディレクターとして映像編集や演出に携わってきました。その一方で、趣味として始めたダイビングではインストラクター資格も取得。映像制作で培った演出力と、ダイビングで身につけた水中の知識や技術を融合させ、現在は水中撮影や水中演技指導を専門に活動しています。

そのため、単に水中で身体を動かす技術だけでなく、カメラからどのように見えるか、編集でどのようにつながるか、どのような演技が作品の世界観に合っているかという視点から水中指導することができます。

例えば、映像では水中で長い時間静止しているように見えても、実際には短いカットを組み合わせて表現できる場合があります。

カメラの位置や照明を工夫すれば、出演者が複雑な動きをしなくても、幻想的な映像を作ることができます。

こうした演出上の工夫を理解していれば、出演者に要求する技術そのものを減らすことができます。

一般的な水泳指導やダイビング講習とは異なり、我々のトレーニングは映像作品を完成させるために行うものです。

映像演出と水中撮影現場の両方を理解しているからこそ、提案できる方法があります。


AIやCGではなく、本物の水中で撮影する意味

今回のMVで、もう一つ印象的だったのが、SERINAさんが実写での撮影にこだわっていたことです。

動画の中で、AIやCGではなく、実際に水中で撮影したかった理由を語っています。

楽曲『呼吸』が描いているのは、人間の内側にある苦しさや、誰にも届かない叫び。

だからこそ、人工的に作られた映像ではなく、よりリアルな表現を求めたそうです。

実際の水中では、髪や衣装が水の流れに合わせて動きます。

光は水面で屈折し、身体や背景に複雑な模様を作ります。

水中を漂う身体の動きにも、重力のある地上とは異なる独特の美しさがあります。

今回のMVでも、SERINAさんは完成した映像を見ながら、光の表現や水中の美しさに驚いていました。

さらに、水中に現れる泡についても、実際に人工的な泡を発生させて撮影したことを紹介しています。

映像の中で起きている現象そのものは、本物の水中で作り出されたものです。

AIやCGによる映像表現にも、それぞれの魅力があります。

しかし、本物の水中でしか生まれない偶然性や、実際に演じる人間の存在感には、独自の価値があります。

我々は、そうした実写ならではの魅力を大切にしています。


水中撮影は、チーム全体で作り上げるもの

SERINAさんは、水中撮影の現場についても印象的な言葉を残しています。

「マジで『絆』でした」

水中カメラマン、トレーナー、サポートスタッフ、そしてSERINAさん本人。

水中で長い時間を共にしながら撮影を進めた経験を、そう表現してくれました。

水中撮影では、出演者が不安を感じても、水中で自由に会話することはできません。

だからこそ、事前のコミュニケーションや、スタッフとの信頼関係が非常に重要になります。

出演者が自分の限界や不安を伝えやすい環境を作ること。

安全を管理するスタッフが、出演者の状態を把握すること。

そして、監督やカメラマンが求める演出を、安全に実現できる方法へと落とし込むこと。

こうした連携があって、初めて水中での演技が成立します。

今回の撮影でSERINAさんが感じてくれた「絆」は、我々が水中撮影の現場で大切にしているものでもあります。


泳げないからといって、水中演出を諦める必要はない

今回のSERINAさんの事例は、泳げない人でも、適切な準備と撮影環境によって水中演技に挑戦できる可能性があることを示しています。

ただし、すべての人が短期間のトレーニングで同じ演技をできるようになるわけではありません。

水への恐怖心、身体能力、耳抜きの適性、撮影環境などによって、実現できる内容は異なります。

重要なのは、出演者の能力に合わせて撮影方法を考えることです。

水中での演技が難しければ、演出を変更する。

深く潜る必要がなければ、浅い場所で撮影する。

長時間の潜水が難しければ、短いカットを組み合わせる。

映像制作には、さまざまな解決方法があります。

泳げない出演者に、水泳選手のような能力を求める必要はありません。

我々が目指しているのは、出演者の限界を無理に引き上げることではなく、その人が安全にできることを最大限に生かし、最高の映像表現につなげることです。




水中演技トレーニングと水中撮影のご相談はTOWAIEIZOへ

TOWAIEIZOでは、映画、CM、ミュージックビデオなどの水中撮影に加え、俳優やアーティストの水中演技トレーニング、安全管理を行っています。

出演者が泳げない場合や、水中での演技経験がない場合でも、企画段階からご相談いただけます。

作品で求められる演技や撮影条件を確認し、出演者に必要な技術と安全対策を検討します。

我々が大切にしているのは、出演者に無理をさせず、作品として最高のパフォーマンスを引き出すことです。

水中撮影は、潜る前から始まっています。

撮影の安全性も、完成する映像のクオリティも、事前の準備と判断によって大きく変わります。

「泳げない俳優に水中演技をしてもらいたい」

「水中撮影のためのトレーニングをお願いしたい」

「限られた時間と予算で、安全に水中シーンを撮影したい」

そんなご相談があれば、ぜひTOWAIEIZOへお問い合わせください。

映像演出と水中撮影の両方を理解した専門チームとして、作品に最適な方法をご提案します。

 
 
TOWAIEIZOのQ&A
Q,トワイエイゾの強みは?

A,水中撮影のプロとしての経験と知識

​​

プロダイバーとしての経験

水中での撮影に慣れているので、安全かつ効率的に撮影を進めることができます。
​また水中演技の安全指導から演出方法まで、希望の撮影を実現するための提案が可能です。


プロカメラマンとしての知識

映像の知識が豊富なので、クライアントの要望に応じた高品質な現場対応が可能です。
​通常の撮影現場のプロと変わらない要望が実現できます。

Q,トワイエイゾに依頼できることは?

A,水中クリエイティブに関するすべて

​

映画、CM、TV番組などの水中撮影を1カット1シーンから

水中シーンに必要なあらゆる依頼にすべて対応できます。

制作部、撮影部、照明部、衣装部、メイクやキャスティングまでサポートします。
​まずは不安になるであろう安全管理、役者の水中演技の安全サポートは必須です!
​水中の現場はわからないことだらけ、まずは気軽にご相談ください。
 

水中撮影を含む映像制作

陸海空の撮影から編集まで、一貫した映像制作サービスも提供できます。

HOW to 水中撮影

チームスタッフ総出演 我々の現場は今日も楽しくにぎやかです

合同会社トワイエイゾは

​あなたの水中コンテンツ制作をお手伝いする会社です

​見積もり依頼

具体的に依頼内容が決まっている場合はコチラ

無料相談

​水中撮影初めての方はコチラ

パッケージプラン

とりあえず水中の映像が欲しいという方はコチラ

映画・CM・MV・TV番組・パンフレット・自主制作・作品撮り他

​1カットの撮影から気軽にお問い合わせください

水中撮影�のtowaieizoのロゴ

合同会社トワイエイゾ

神奈川県横浜市西区岡野2-16-1 ニューオカノビル101

  • X
  • Instagram
  • Facebook
  • YouTube

© 2024 TOWAIEIZO LLC All rights reserved.

bottom of page