Inter BEE 2024出展レポート|水中撮影専門会社としての新たな挑戦
- towaieizo2024
- 2024年11月16日
- 読了時間: 3分
更新日:7月14日
2024年11月13日から15日にかけて幕張メッセで開催された「Inter BEE 2024」。今年は記念すべき第60回という節目の年となり、映像・音響・通信のプロフェッショナルが一堂に会する国内唯一の展示会として、大変な盛り上がりを見せました。
そんなInter BEEの新たな試みとして、今年から新設された特別企画「INTER BEE CINEMA」。映画制作技術に特化し、業界最前線のプロフェッショナルが最新の機材・手法・トレンドを紹介し、次世代の映像クリエイター育成を目的としたエリアです。この記念すべき企画に、**水中撮影専門の我々TOWAIEIZO(トワイエイゾ)**が初出展する機会をいただきました。
水中撮影の分野から、しかも自社開発のシネマカメラ対応水中カメラハウジングというプロダクトをひっさげての参加は、おそらく前例のないチャレンジだったと思います。

出展のきっかけは「ご縁」から
実を言うと、当初の事業計画にInter BEEの出展は入っていませんでした。それでも今回の出展が実現した背景には、まさに「ご縁」がありました。
今年の夏に出展した「コンテンツ東京」で、我々のブースに偶然立ち寄ってくださった三和映材社・高橋東京支店長との出会いが、すべての始まりです。水中というニッチな領域に対し真剣に耳を傾けてくださり、そこからINTER BEE CINEMAという場をご紹介いただきました。
名だたる大手企業がひしめく中で、我々のような小さなチームにチャンスが巡ってきたのは、まさに高橋さんの粋な計らいと応援の気持ちの賜物です。この場を借りて改めて感謝をお伝えしたいと思います。

水中撮影=ニッチ、という常識を打ち破るために
今回の展示で改めて感じたのは、やはり「水中撮影」という分野に対する業界の認知がまだまだ低いということです。
「うちは水中なんてやらないから」と鼻で笑われたり、話も聞かずに立ち去る方も少なくありませんでした。ある媒体の取材でも、こちらの想いや取り組みには触れず、ただの水中ハウジングメーカーとしてサラッと紹介されただけ…というちょっと切ない出来事もありました(笑)。
でもその一方で、業界で第一線を走ってこられた方々ほど、我々の話にじっくり耳を傾けてくださり、専門的な視点から鋭い質問をいただいたり、他の方々をご紹介いただいたりと、非常に密度の高いやり取りができました。
名刺交換の数は「コンテンツ東京」と比べて10分の1以下でしたが、内容の濃さは10倍以上。決して“量”では測れない手応えがありました。
水中撮影=“Underwater Cinematics”という提案
我々TOWAIEIZOが目指すのは、単なる水中映像ではありません。**「Underwater Cinematics(アンダーウォーター・シネマティクス)」**という新たなジャンルの確立です。
水中でも「シネマ品質の映像表現」を実現するために、自社でカメラハウジングの開発を行い、海ではなくスタジオ型の水中空間で撮影を行う手法を追求しています。これにより、従来の「撮れればOK」な水中映像とは一線を画し、構図・照明・動き・演出すべてにおいて作品性を追求した映像制作が可能になります。
これまで「水中=特別な技術」「水中=サブ的な要素」とされてきた流れに一石を投じ、「水中=主役」「水中=表現の場」として認知される未来を目指しています。
最後に
大手企業でもない、知名度もまだない我々のような存在が、こうしてInter BEEという舞台で発信の機会を得られたこと自体が大きな一歩です。
もちろん、まだまだ道のりは長く、認知も十分とは言えません。それでも少しずつ、業界の中でも「面白いことをしている人たちがいる」と思っていただける機会が増えてきたのを感じます。
応援してくれる方々への感謝を忘れずに、我々の挑戦はこれからも続きます。
「Underwater Cinematics」にご興味のある方は、ぜひTOWAIEIZOのWEBサイトをご覧ください。新しい映像表現の可能性を、一緒に切り拓いていきましょう。
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